ハッピー夢日記

美的ライフ&夢や希望を叶え、幸せになることを目指すためのノウハウやスキル情報等をお届けしている開運ブログです。

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春風アラカルト

 みちのくでは3月20日~21日にかけて26メートル強の暴風が吹き荒れた。
春一番はその年の立春から春分(2020年3月20日)までの間に最初に吹く強い南寄りの風のこと。
2020年の立春は2月4日(火)になります。
2020年の春分は3月20日(木)になります。
そうするとはる何番目の風になるのだろうか?
私はなごり雪にの曲が好きだから「なごり風」とでもしておこう。

 近江地方ではこのころの強風のことを「比良の八荒(ひらのはっこう)」というようです。

 又、貝寄風(かいよせ)という言葉がある。
冬の季節風のなごりに3月下旬ごろ吹く西風。
この風で大阪住吉の浜辺に打ち寄せられた貝から造花をつくり四天王寺聖徳太子をまつる聖霊会(しょうりょうえ)に献じたという。
このころに吹く風のことを「貝寄風」と呼ぶらしい。

昔の人は浜辺に向かってまだ見ぬ春に思いを馳せていたのだろう。

私にはそんな時思い起こす俳句がある。

「春風や闘志いだきて丘にたつ」という高浜虚子の俳句です。


「春風や闘志いだきて丘にたつ」という高浜虚子の俳句は

季語が「春風」で「はるかぜ」と読むのが普通でしょう。

でもね~、この句「春風や闘志いだきて丘にたつ」だけは

「春風」は「はるかぜ」と読まずに「しゅんぷう」と読むのがいいですね。

 私的に意訳をしてみると
「おお吹きすさぶしゅんぷうよ、俺はこれからいばらの道に立ち向かい、挑戦していくぞ」といった感じですね。

あたかも坂本龍馬が桂浜から大海原に向かって叫んでいるかのようですね。

この句「春風や闘志いだきて丘にたつ」は、意思決定宣言なのですね。

あることを決心し、それに立ち向かおうとするときには表情は自然と険しくなります。

オリンピックの競技でスタートラインに立った時の気持ちです。

ここで「はるかぜ」と読んだのでは丘の上に立つ、長い緑の黒髪の少女をイメージしてしまいますし、力が入りませんね。

「春風や闘志いだきて丘にたつ」 を
「はるかぜ」と読むと可愛い少女が長いストレートヘアーを靡かせ、白いブラウスにピンク系ミモレ丈のフレアースカートがひらひらしているさまが想像されます。

私の呼びかけに手を振って「あなた~」と応えている穏やかな光景が眼に浮かびます。

「春風や闘志いだきて丘にたつ」の解釈で
はるかぜは温かい&心地よい風であり、ほんわかモードで、厳しさが感じられません。
「春風や闘志いだきて丘にたつ」を「しゅんぷう」と感じ取ると
肌を突き刺すような風の中、新しい目標に向かい、男が挑戦していく様は並々ならぬ決意が読み取れます。
いわば逆境に向かって不屈の闘志をみなぎらせているのです。
「春風や闘志いだきて丘にたつ」の
「しゅんぷう」は逆境をイメージしているのです。
心地よい春風の中に果たして「闘志」がみなぎるのでしょうか。

そんな時、ほんわかした「はるかぜ」はふさわしくなく、やはり「しゅんぷう」が厳しさを感じさせ、身震いさえ覚えます。
「しゅんぷう」と読むココロは闘志にあり、読み解くキーワードは正に「闘志」にあるといえます。
「闘志」こそが作者の思いなのです。

 

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